慢性硬膜下血腫(まんせいこうまくか けっしゅ)にご注意を!

 先日からの雪で、滑って転んで頭を打った人が多く来院されています。ほとんどの人は問題ないのですが、頭の怪我の後から具合が悪くなる病気があります。
 それは慢性硬膜下血腫(まんせいこうまくか けっしゅ)です。慢性硬膜下血腫とは、頭の打撲1~2ヶ月後に頭の中にじわじわと血がたまってきて、頭痛などがでる病気です。怪我した直後の検査は問題ないのですが、1~2ヶ月かけて徐々に血腫が出来てきます。血腫が大きくなると、頭痛以外に片麻痺、認知症の症状を認めます。
 治療は血腫が小さければ薬で治ることもありますが、大きくなると手術が必要な場合もあります。早目に治療すれば後遺症も無く回復しますが、治療が遅れると命にかかわる場合があります。
 手遅れになると恐ろしい病気ですので、強く頭をぶつけた時はもちろん、軽くぶつけた程度でも症状が無いから大丈夫と考えずに、早目に検査を受けることをお勧めします。



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